いぬのいる島

日々、散歩しては迷っている

3月30日(土) 睡眠不足に振り回される1日 木屋町の深夜食堂に助けられる

 

昨晩、「本当に早く寝ればよかった」と書いたのは、今日十分な睡眠がとれなかったからだ。朝は9時ごろに目が覚めてしまった。眠い。しかし、寝下手なわたしはもう眠れない。今日は昼過ぎから深夜までの仕事だったので、寝ておかないと後がつらい。

 

しばらくはベッドで二度寝したくて目を閉じていたのだが、突然隣でぐっすり寝ていたパートナーのスマートフォンのアラームが鳴った。彼女は、今日は1日休みなのに珍しいなと思って理由を聞いたら「アラームがちゃんと鳴るか試した」そうだ。昨日、アラームに気が付かずに寝過ごしたので、自分のスマホのアラーム機能に不信感を抱いたらしい。ちゃんと鳴ったね、とわたしも二度寝をとりあえず諦めて、ふたりともベッドを出た。仮眠は後でとろう。

 

コーヒーを淹れて、朝ご飯にバナナを食べる。ちょっと日記を書いて、ボーっとしながらネットを眺めていた。

 

 

今これを書いていて、この時間に自分がなにをしていたのかはっきりと思い出せない。ぼんやりしていたのだろう。日記としてはどうかと思うが、この感覚が残せるのも日記だということで残す。

 

 

この時のパートナーは支度をしてPS5の『ホグワーツ・レガシー』をはじめて、闇の魔法を習得するべく、武装したトロールと戦っていた。彼女に「あなたが日記に登場するときは床で寝ているか、闇の魔法で人を放り投げている」と話したら、嬉しそうな顔をして笑っていた。

 

職場から連絡がきて、予定していた出勤時間よりも遅く来ていい、とのこと。ゆっくり眠れるのでありがたいと思い、職場に1時間出勤を遅くする旨連絡して、仮眠をとることにする。

 

はじめはクラシック音楽を聴きながら寝ていたのだが、それでも眠れず、無音にしようと思い耳栓をした。耳栓ってこんなに静かだったのかと思っていたのに、なにか右耳から高音の、小さな音が聞こえる気がする。なんの音だ。気にしないようにすると、よりその音に意識が向かう。そこから「白熊のことを考えないでください」と言われると人は白熊のことを考えてしまうという話を思い出し、どんどん連想が連なって頭のなかが忙しい。そんなこんなで、やっぱり眠れないのだ。2時間以上寝転がってみたが、ついに眠ることはできなかった。仕方がないので、パートナーの持っていた使い捨てホットアイマスクを1枚もらい、20分間目を温める。せめて眼の疲れだけでも。

 

 

今日は眠気でぼんやりしているから仕事中も気をつけないとなーと自分に言い聞かせながら出勤。業務をこなす。仕事をしていると意外に眠気は誤魔化せた。

 

 

それから仕事を終えると深夜1時半ごろになっていた。不思議と全然眠くない。いつもの通りSpotWORKのマップを開いた。今日は週末の深夜だし、バッテリー回収依頼が大量に出ることを期待していた。しかし、実際のマップには作業依頼が少なくて、京都の街中はまだまだバッテリー不足だった。みんなまだ家に帰る気はないらしい。

 

手近にあった作業依頼をこなしてバッテリーを4個補充し、2個回収する。どれもコンビニだ。観光客や大学生くらいの若い人々で賑わっていた。このまま帰ってもよかったのだが、眠気もこないし、明日は休みで、仕事を終えた達成感もある。どこかに飲みに行きたい。今考えると深夜のテンションだったのかもしれない。

 

とはいえ、深夜2時に開いているお店は限られる。この日は木屋町の「D場」へ向かった。3月3日に行って以来だ。

 

sunatoniku.hatenablog.com

 

週末、しかも春の木屋町はまだまだ人で溢れていて、お店によっては店の前でお客さんがたむろしていてタクシーの通行が滞っているような状態だ。

 

D場はビルの3階にあるお店だが、行ってみると普通に営業していた。ビールを飲んで、揚げなすの花椒と自家製生地の水餃子を注文して、くつろぐ。わたしが入った時点で、お店にはお客さんが2人ほどカウンターに座っていた。ちなみにD場にはU字型のカウンターしかない。ゆったりムードで心地いい。ちなみにD場は朝5時まで営業しているので、この時間帯でやっと後半戦という感じだ。前回に続いて、夜の深い時間にご飯が食べられるお店があるというのは助かる。

 

わたしの「深夜食堂」ことD場で一杯

 

ほかのお客さんといろいろな言葉の語源の話をした。その流れで「トラウマ」という言葉が英語でもtoraumaと発音することを初めて知った。どうやら「トラウマ」はギリシャ語が語源らしい。D場にいたお客さんは酒の席で「トラウマの語源は日本語の虎と馬」というほら話をしたら割と信じる人がいて、社会実験?的に木屋町のいろいろな人に吹聴していたところ、ある日別の席のお客さんが「『トラウマ』の語源は日本語の虎と馬でね……」と話しているのを聞いたそうだ。おもしろい。わたしたちはその場で、この誤った語源を吹聴していくことを誓い合った。いつか他の誰かから聞くことがあるかもしれない。

 

小一時間くらいしてSpotWORKのマップを見てみるとそこらじゅうにバッテリー回収作業の依頼が乱立していた。「活きのいいバッテリーが出たので」と、会計をして店を出た。そこからは、回収しては新たな依頼が出る。また回収しては新たな依頼が出るというのの繰り返しで、結局15個ほど回収した。週末に夜遊びする京都の人々が家に帰る時間は、大体3時ごろということか。あくまでバッテリー調べた実感だが。背中のリュックサックが重いのでわたしも家路に着くことにした。

 

しかし、小一時間バッテリーを回収をしていたらお腹が減ってきたので、帰りに吉野家牛皿をテイクアウトした。家に帰って、シャワーを浴びて、吉野家牛皿をアテにビールを飲みながら、配信で『DUNE 砂の惑星』の1作目を見る。というのも、明日Part 2を映画館に見に行くので復習しておこうと思ったのだ。

 

気を失う5分前の早朝の吉野家牛皿。正常な判断はできてない

 

見初めて5分くらいまでは記憶があったのだが、気がついた時には窓から朝日が差していた。いつの間にか床で寝ていたようだ。時間を見ると6時前だった。4時半くらいから見始めたはずなので、1時間半は床で気を失っていたようだ。さすがに身体も限界だったか。

 

いそいそとベッドに向かい、やっと念願の睡眠を手に入れた。