いぬのいる島

日々、散歩しては迷っている

3月23日(土) 「美味しい」と感じるためには耐えることが必要なのかもしれない

 

朝は9時前に起床。今日は昼過ぎからの仕事だったので午前中はゆっくりと過ごす。コーヒーを淹れて、薪火野パンを焼いてバターを塗って蜂蜜を塗って食べる。朝は雨が降っていた。ここから数日間は雨が続くということだ。

 

日記を書き始める。昨晩のSpotWORKのてんやわんやの内容を書き始めると、あっという間に文字数が増えていった。そのうち寝室から「あー」とか「うー」という声が聞こえてきて、休日のパートナーが起き出してきた。彼女もわたしと向かい合ってコーヒーを飲む。

 

やがて彼女は外出をするということで支度をはじめた。日記を書き終えたわたしは、外に干しっぱなしにしていた洗濯物を取り込んで、畳む。居間に戻ると、点けたままにしていたNHKで「空旅中国 英雄が駆けた道 孔明 天下への道」という番組が始まった。諸葛亮孔明の北伐の道をドローンを使って空撮した歴史番組だ。わたしもパートナーも最近「COTEN RADIO」という歴史をテーマにしたポッドキャストにはまっていて、諸葛亮孔明の回もおもしろく聞いたのでこの番組に釘付けになる。

 

孔明の人生について思いを巡らせながら、パートナーと熱く語っていると番組が終了して、彼女は家を出た。わたしは食器を洗ってご飯を炊く。それから『カラマーゾフの兄弟』を読んだ。

 

昼になってお腹が減ってきたので、昼食の準備をする。しかし、ご飯はあってもおかずがない。何か作るかと思ってキッチンに行くと、パートナーが友人に韓国土産にもらったという紫色のインスタント麺の袋があった。これを作ってみることにする。調べてわかったが「ブルダック炒め麺」というらしい。たしかにどこかのお店で売っているのをみたことがある気がする。本場韓国版ということで「かなり辛い」と言われたそうで、辛いものが苦手なパートナーがわたしにくれたのだった。

 

派手な警戒色の「ブルダック炒め麺」

 

袋の裏面に書かれた英語の作り方を見ながら茹でて、ソースを混ぜる。いい匂いだ。見た目は茶色くて地味だが、味噌の香りかな。実食。やっぱり辛い!すすったことで麺が勢いよく喉になだれ込み、唐辛子が攻撃してきた。むせる。

 

「この辛さは無理かもしれん」と思ったが、それでもちょっとずつ食べているうちにだんだん慣れてきて、食が進む。わたしはそこまで辛いものは得意ではないが、ブルダック炒め麺はけっこうやみつき系だ。箸がすすむ。顔に汗が浮き出す。すると、彼女が帰宅した。「おっ、一口だけちょうだい」と言って彼女も食べ始めた。上述の通り、わたしにこの麺をくれた彼女も辛いものは苦手なのだが、人間には危険だとわかっていても好奇心があって、それに抗うのはかなり難しい。変な生き物だと思う。でも彼女も少しずつ食べていき、気に入ったようだった。ふたりで「辛い、痛い、うまい」と言いあいながら結局完食した。辛くても忍耐で美味しく楽しめるものだな。人間はこうやって新しい食べ物に手を出して、生き延びてきたのか。

 

汗もひいて落ち着いてきたので、わたしは支度をして仕事に向かった。なんだか内臓が暖かい。カプサイシンのせいかな。仕事中に腹がいたくならないか少し心配だ。

 

外は雨なので傘をさして歩いて出勤する。SpotWORKのマップを開いて、作業依頼がないか確認すると、いつも使っているドラッグストアで補充の依頼があった。このお店はよく行くけど、これまでCharge SPOTのバッテリースタンドを見かけた覚えがない。どこにあるのだろうか、と向かってみると、レジの横に堂々と鎮座していた。全然気が付かなかった。わたしの注意力なんてこんなものだ。よくいままで生き延びてこれたな。2個補充して出勤した。

 

 

仕事を終えて22時半。帰り道の途中にあった回収依頼のバッテリーを1個回収して家に着いた。仕事中に、パートナーから連絡が届いていて、「体調を崩したので寝てます」とのことだった。溜まっていた疲れがでたそうだ。それでも家に帰ると夕食が作ってあった。手羽元のさっぱり煮だ。わたしも彼女も大好物の料理だ。「ただいま」と寝室の彼女に声をかけると仮眠をとって少し元気を取り戻した様子の彼女も起きて、一緒に遅い夕食をとった。ありがたくいただく。

 

食後、パートナーはさっさと風呂に入って寝た。わたしは食器を洗って、風呂に入って、また『カラマーゾフの兄弟』を少し読んだ。けど、すぐに眠気がきてほとんど読めずに寝た。1時半ごろに就寝。