いぬのいる島

日々、散歩しては迷っている

3月5日(火) 『神の道化師、フランチェスコ』を観て、レボリューションブックスで飲んで、反省する

 

今日も仕事は休み。朝はいつも通りの時間に起床。パートナーとコーヒーを飲んで食パンを焼く。Yさんにいただいた薪火野パンが残り少なくなってきてしまったので、食べ切ってしまうのが惜しくて超熟を中心に食べている貧乏性の自分。超熟も美味しいが、少なくなれば希少価値がわたしの中でも大きくなってきて薪火野パンがより貴重になっている。でも超熟も超熟の美味しさがある。ありがとうございます、Pascoさん。

 

パートナーが出勤してから、わたしは日記を書いて食器を洗い、部屋に掃除機をかける。支度をして家を出た。京都シネマまで『神の道化師、フランチェスコ』を観に行く。

 


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イタリア・ネオリアリズモの巨匠ロベルト・ロッセリーニが、アッシジの聖人フランチェスコと彼を慕う修道士たちの姿を描いたドラマ。

神の教えに従い、幼子のように生きるフランチェスコ。世間はそんな彼を嘲笑するが、教皇は彼を尊び教えを説くことを認める。フランチェスコとお人よしのジョバンニ、単純素朴なジネプロなど、日々をともにする“小さき兄弟”たちが、苦悩を抱えながらも伸びやかに生きる姿を、ユーモアを交えながらリアルに映し出す。

(参照:映画.com)

 

 

1950年製作の映画ということだったが、今回デジタルリマスターされて日本公開された。ぜひ映画館のスクリーンで観たかったのでうれしい。感想としては、すごく面白い作品だった。いい作品は古さを感じさせないなあ。13世紀イタリアのキリスト教の受容について、わたしはまったく無学だが、信仰や神の存在は、今の日本に暮らすわたしよりも近いだろうと思う。その中でもフランチェスコたちが尊敬もされつつ、やはり敬っていない人にはカモにされていった。しかし、フランチェスコをはじめとして、この「小さき兄弟」たちには不安や恐怖という感覚がほとんどない。恐怖があるとしたらそれは神の教えに背くことだけだ。この感覚はわたしにはわかっていないが、本当に信仰している人間はこんな感じなのかもしれないと、映画を、観ていて思った。

 

わたしの考える映画の魅力のひとつに「わたしが持つ考え方や世界の捉え方とはまったく違う人々の感覚を見て、感じることができる」という点がある。今回の『神の道化師、フランチェスコ』はこの点がとても豊かで新鮮で、とても楽しかった。

 

 

映画を見てから大垣書店で本を3冊買って、SpotWORKのマップを開くと、近くにバッテリー補充の依頼があった。コンビニで4個の補充をこなす。お腹が空いたのでお昼はそのコンビニの近くの吉野家に入る。「吉野家の唐揚げがおいしい」という話を先日の飲み屋でしたのを思い出して、唐揚げ定食などのメニューを探すのだが、見当たらなかった。店員さんに聞いてみると、提供している店舗としていない店舗があるとのことで、京都では五条通の店舗で食べられるようだ。それなら仕方がない。かわりに、ねぎたま牛丼を注文した。これも美味い。

 

食べ終わると、河原町にバッテリーの回収依頼がポンと出た。一度家に帰ろうかと思っていたのだが、このまま補充を済ませてしまうことにしよう。そのコンビニの近くで今夜はお酒を飲もうと思っていたのだ。雨のなか、徒歩での移動ではあるが、回収に向かった。昼の京都の街中を歩くのは久しぶりだ。

 

歩いていたら見つけたお蕎麦屋さんのすだれの木

 

バッテリー回収を終えたが、行こうと考えていた立ち飲み屋のオープン時間まではまだ時間があったので、高島屋で買い物をする。バレンタインデーのお返しを買いに行ったのだが、いろいろあってなんだか攻めたものを買ってしまった。喜ばれないかもしれない……。まあその時はその時か。

 

今日行こうと思っていた立ち飲み屋は先日の日記でも書いた、店主のNさんが怪我で臨時休業していたレボリューションブックスさんだったので、お見舞いの品でもないが、和菓子を高島屋のデパ地下で買った。しかし、熨斗ってお見舞いの品にもつけてもらうものなのだろうか?この辺のマナーとか全然知らないなあわたし。

 

まだ時間があったので、四条河原町エディオンで、さきほど書店で買った講談社学術文庫の『墨子』を読む。最近歴史をテーマにしたポッドキャストを聴いていて、墨子について知りたくなった。ちなみにさっきの大垣書店で買った本は、講談社学術文庫の『中国の歴史2 都市国家から中華へ』。春秋戦国時代に興味が出たのは、最近見たドラマ「陳情令」も関係しているのだろうか。わたし自身は歴史に興味が向いているという感覚なのだけど。無意識に影響を受けているのかも。

 

 

 

 

時間を潰してから、レボリューションブックスへ。復帰されて本当によかった。お見舞いのお菓子を渡してビールを飲む。料理は「サワラ、しいたけ、白ねぎの淡煮」をいただく。

 

レボリューションブックスの「サワラ、しいたけ、白ねぎの淡煮」

 

サワラがふわふわで驚く。とても美味しい。滋味深いとでもいうのかな。パートナーにも食べさせたい美味しさ。秘訣は低温調理にあるとのこと。美味しいし、久しぶりにレボで飲めるのが楽しくて、なんと夕方から22時ごろまでずっと居た。いま考えると長く居過ぎた。反省だ。Nさんともゆっくり話せたが、「(わたしのする)話は引用ばかりだ!」とダメ出し?されてしまった。最近は日記をブログという形で世間に発信している身なので、読んでくれる人のことを思うと、おもしろい話というか自身の知見を書いていきたいので、これも反省。

 

でもただの酔っぱらいにこんな話をちゃんとしてくれるので、わたしはNさんとこのお店が大好きなのだ。

 

しかし、パートナーには「もう帰る」と連絡しておきながらずっと飲んでいたので、家に帰るとパートナーは怒っていた。話をしようとしたけど、「今日は聞きません」と突っぱねられた。これも反省です。

 

楽しく充実した1日ではあったが、反省の多い1日でもあった。お風呂に入って就寝。