いぬのいる島

日々、散歩しては迷っている

3月7日(木) 笑顔で挨拶を返されると嬉しい、そして「立ち飲み屋で本を読む」ということ

 

今日は早朝から仕事。まだ眠っているパートナーを起こさないように、ベッドを抜け出して支度を進める。コーヒーを淹れて温まったマグカップで両手を温める。まだまだ朝は寒くて、体が縮こまってしまう。朝食には、昨晩握っておいた高菜おにぎりを食べていたら、遅刻ぎりぎりの時間になってしまった。

 

職場に向かって自転車を走らせる。焦る気持ちが朝の冷気を忘れさせる。きちんと交通安全を意識しつつも、頭の別の部分では残りの道のりと、過去の出勤時の時間感覚を擦り合わせる。職場に到着したら、出勤時間ちょうどで、セーフ。思わぬ運動で体が温まったからか、縮こまっていた手足がいつもより軽い。フワフワする。もしかしたら、この感じが「生きた心地がしない」という状態なのかもしれないけど。

 

 

今日は少し残業して、夕方に職場を出た。帰って家で夕飯を作ろうと思っていたのだが、パートナーが帰るまでにはまだ時間があったので、マップを開いてバッテリー作業がないか探してみる。職場近くのタリーズコーヒーで1個回収して、烏丸御池通りのコンビニで4個補充。最近はすっかり日が長くなって、17時を過ぎてもまだまだ外は明るく、人通りも多い。明るいとまだまだ動ける気がして、東山三条にあるホテルまで少し足を伸ばす。以前、深夜にバッテリーの回収に行って、わざわざインターホンを鳴らすか迷ったあのホテルだ。

 

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当然だが、夕方のホテルの自動ドアは開いていた。フロントの女性に挨拶をして1個のバッテリー回収作業を行う。深夜に行った際にも嫌な顔をせず、笑顔で迎えてくれたこのホテルだが、今回もにこやかに迎えてもらってとても嬉しい。もし離れて暮らしている家族や友人が京都に来ることになったら。このホテルを勧めようと思う。我ながらチョロいぜ。お客さんじゃないわたしにまでこんなに気持ちよく出迎えてくれるホテルなのだから、いいホテルに違いない。

 

街の中心部に戻る途中で三条京阪ビルの中のマッサージ店に、2個のバッテリー補充に向かう。最近は、普段あまり行かないような場所のバッテリー作業依頼を選ぶようにしているつもりだけど、マッサージ店にもバッテリースタンドが置いてあるとは知らなかった。たしかにマッサージを受けている間にスマホの充電をしたいというニーズがあるのは納得だ。お店は忙しいようで(だからこそバッテリーが不足しているのだろうけど)、しばらく店員さんが出てくるのを待っていた。奥から女性が出てきてくれてわたしが挨拶をすると、笑顔で「お願いします」と返事を返してくれて好印象だ。今度マッサージに行くならここに来ようと思う。やっぱりチョロすぎるぜ、わたし。

 

 

1日のバッテリーノルマは5個と決めているのだが、最近ノルマをこなせていない日があったので1個余分に補充した。それだけでも仕事をこなした達成感が増して、気持ちいいのでまた飲みに行ってしまう。またもや西木屋町のレボリューションブックスへ。中1日での登板は、通い慣れているお店だとしてもなんだか照れてしまうが、このお店のいいところは店主のNさんがいたって平熱で迎えてくれるところだ。一昨日は飲み過ぎてしまって調子に乗ってしまったので、今日はおとなしく飲む。

 

一昨日Nさんにおすすめしてもらった『行列のできる定食屋 菱田屋の男メシ!』の肉豆腐を早速作ってみたら美味しかった、という話をする。Nさんは「それはよかった」と平熱のリアクション。これがいいのだ。そして、わたしは黙って『中国の歴史2 都市国家から中華へ』の文庫本を片手に飲む。お酒のアテは「アボカドと焼き海苔の酒盗和え」をいただいた。美味い。

 

美味しすぎる、レボの「アボカドと焼き海苔の酒盗和え」

 

 

昔、テレビでタモリさんと玉袋筋太郎ことタマさんが立ち飲み屋の話をしていた。「笑っていいとも!」だったかもしれない。タマさんは「立ち飲み屋で文庫本を片手に飲んでいる」という話をすると、タモさんが「俺は立ち飲み屋で本を読んでるやつが大嫌いなんだよ」と言っていて大変ショックを受けた覚えがある。それでもタマさんが「いいじゃないですか!好きな飲み方して!」と言ってくれたのがよかった。

 

わたしは今も立ち飲み屋で本を読んでいるが、タモさんの言うことも一理あると思う。立ち飲み屋は隣の人との会話を楽しむ場でもあるし、本を読んでいる人というのは自分の中に閉じこもっているような印象を与えてしまうのも事実だ。立ち飲み屋は会話を楽しむ場所だと考える人にとっては本を読んでいるお客さんは、「家で読めよ」と思われていても不思議ではない。お店の空気にそぐわず、その空気を壊してしまうのはお店にも申し訳ない。

 

だからわたしも立ち飲み屋さんでは、お店の雰囲気を見てから本を読むようにしている。ちなみにここレボリューションブックスでは前に、直接店主のNさんに「本を読みながら飲んでいるお客さんは嫌ではないか」と聞いたことがある。しかしNさんは意外そうな顔をして、「好きに過ごしたらいいですよ」との返答だった。

 

レボリューションブックスは食に関連する本も販売している立ち飲み屋さんなので、比較的本を読んでいるお客さんが多い気がする。今は知り合いになった他のお客さんや、スタッフの方たちと話しながら飲むことが増えたけど、このお店に通う理由はたくさんあれども、その理由の最初のひとつは「本を読んでていい場所」だからだった。ちなみにレボリューションブックスの書棚に並んでいる本は商品なので、購入しないとカウンターでは読めないルールです。ご注意ください。

 

1時間ほどで切り上げて家に帰る。作る料理に迷っていたけど、『菱田屋』のレシピにあった「冷しゃぶサラダ」に決めた。昨日材料は買っておいたし、野菜も摂れる。レシピのポイントは、①茹でた肉を一気に温めず、一気に冷やし過ぎないこと。そして②玉ねぎを使ったソース、のようだ。しかし、パートナーは玉ねぎが食べられないので、今回はすりおろし大根で代用した。また彼女は酸っぱいのが好きなのでお酢の量を少し増やす。

 

昨日の安売りで買っておいたオクラとトマトをお酢と醤油で和えて副菜を一品作り、ブロッコリーは茹でてマヨネーズを添えて、夕飯の完成だ。日記を書いてから、しばらくパートナーの帰りを待っていたが、「遅くなるから先に食べてて」と連絡があったので先に食事をいただく。うん、冷しゃぶサラダも美味しい。『菱田屋』さんのレシピは信頼できる。

 

お腹がいっぱいになって床に寝転がっていると、パートナーが帰宅した。彼女にも今日の料理は好評で、今回のソースのちょっとしたアレンジにも言及してきた。やりおる。

 

 

食後に、彼女と最近聴いている「COTEN RADIO」の話をする。

「COTEN RADIO」は、

 

歴史を愛し、歴史を知りすぎてしまった歴史GEEK2人と

圧倒的歴史弱者がお届けする歴史インターネットラジオ

学校の授業では中々学べない国内外の歴史の面白さを学び、

「人間とは何か」「現代人の抱える悩み」「世の中の流れ」

を痛快に読み解いていく!?

笑いあり、涙ありの新感覚・歴史キュレーションプログラム

(参照URL:https://coten.co.jp/services/cotenradio/

 

 

彼女もわたしも歴史が好きなので、歴史の話をすると夢中になってしまう。このラジオは歴史が好きじゃなくても面白いのでおすすめです。わたしはポッドキャストで聴いているけど、Youtubeもある。

 


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ひとしきり「諸葛亮孔明ってすごい」と話をした。彼女は「『ONE PIECE』みたい」と言っていた。

 

次の日も朝から仕事なので、早めにお風呂に入って就寝。運動もできたので、よく眠れるはずだ。