いぬのいる島

日々、散歩しては迷っている

2月11日(日) みんなと遊ぼう、ひとり遊び

建国記念の日。ちなみに昨日は旧正月だったそうで、偶然だが、新しい遊び(とブログの再開)を旧暦の元旦に始めたことになる。元旦の朝に「今年は日記を毎日つけよう。なんか生活にハリが出そう」というのは、まさに続かない行動あるあるでは。無意識で行った自分の行動が実は恐ろしく巨大な年表に刻まれているのを見たらこんな気分か。

 

“旧暦  一月一日 やる気に満ち、日記をつけ始める

      一月三日 日記止まる           ”

 

やれるだけやる。

 

 

前日は早朝までバッテリーを回収して回っていたので、遅く起きたら13時近くになっていた。

 

居間に行くと、仕事が休みのパートナーがこたつに入ってくつろいでいた。わたしたちの家は、寝室の隣にリビングがあるので、気をつかってテレビの音を小さくして、物音を立てないようにしてくれていたようだ。感謝。

 

洗濯機を回して、コーヒーを飲む。パートナーはお昼ご飯を食べて『ホグワーツレガシー』をはじめた。わたしは昨日の日記を書きながら、余ったバッテリーがないかマップ確認に余念がない。洗濯物を干す。

 

 

小腹が空いてきたので、お昼ご飯は日清のUFO。カップ麺自体を食べることが最近ではほとんどなかったけどこのUFO、以前食べたときよりもなんだか美味しくなっている気がする。企業努力と言ってしまうとそれまでなのだが、きっと商品開発部なんかの人がいろいろと頑張ったのだ。そこには個人の必死の汗や後悔の涙、締切への焦り、工夫の喜びなんかがあったのだろう。

 

でも、その商品開発部の人はあの日清のキャッチー?なCMを見てどう思うのだろうか。正直わたしは好きではない。なんだか恥ずかしく、居心地が悪くなるのだ。それでも印象はのこしているのだから広告としては成功なのだろうし、たしかにSNS上などでは度々話題にもなっている。しかし消費者の気持ちよりも、商品を作っている人がどう感じているのか気になる。「わたしがあんなに苦労して作り上げた新UFOがこのようなCMでPRされるしかないのか」と自分の力の及ばなさにほぞを噛んでいるなんてことはないのだろうか。反対に「このCMええやん!」と歓迎していることも、もちろん考えられる。しかしこれまたCMを作っている人にも事情があるはず。うう、想像の人の気持ちを考えていたら頭が重くなってきた。とにかく、おいしいUFOをありがとうございます。

 

 

食後の運動にバッテリー回収に向かう。家から5kmくらいのところにあるコンビニの回収の予約をする。この「仕事の予約」だが、Spot WORKのバッテリー回収と補充の作業はネットアプリの地図上から予約をすることができ、予約してから1時間は他の人はその作業ができない。1時間は作業を確保できる。だから、行ってみたら他の誰かに先を越されていて、徒労に終わるということを避けられる。わたしの場合は運動に使いたいので、該当地点まで1時間の制限時間として使える。運動強度を自分で設定できるということになる。

 

作業を予約したコンビニは京都市内でも南側、京都市南区吉祥院という地区だ。京都に住んで15年近くになるが、それでもあまり行ったことのない地域だ。外にでると空は明るいが小雨が降っている。雨足が強くなることを警戒して、リュックにはレインポンチョを入れた。自転車で走っている京都の街は3連休の中日で車も多く、歩いている人も多い。車の上にマウンテンバイクを固定している車はきっと山を下るのだろう。新しくできたと聞いていた抹茶バウムのアトリエ(わたしの実家の家族はこの抹茶バウムが大好きである)は、駐車場が満車で男性が交通整理に奮闘していた。

 

知らない道を走るのは楽しい。わたしが向かった吉祥院のほうは人通りが少なくなって、コンビニも混んでいなかったのでスムーズに回収することができた。回収を完了して、マップを開くとなんとわたしの自宅の近所に4個もの大量回収の依頼がでていて、マップ上では他の人が予約している依頼も半透明のピンで表示されるのだが、しっかり半透明予約済みだった。わたしがあと20分遅く見ていたらもっと近くでもっと多くのバッテリーを回収できたのか!運動不足解消を主題に置いているわたしの場合は、遠くに行くほうが運動になるのだが、それでもやっぱり悔しい。

 

先を越されたのなら仕方がない。烏丸通に補充5個の依頼を見つけたので、帰り道に仕事をこなす。今度は京都駅に近い街の中心地だ。街を走っていると今日のわたしはお店の看板に目がいくことに気が付いた。京都の街中はいいネーミングのお店や、味のあるデザインの看板が多いと思っている。途中、その中でもわたしの好きな名前のお店「中国料理 あたか飯店」を見つけた。

 

 

 

「あたか」というのがいい。ほっこりとかわいらしい字面と音。そこに「飯店」という言葉が人の集まる食卓を想像させる。「あたか」の「aaa」という母音の連なりは、ほかほかの食べ物を口にした時のあの熱さとおいしさに口角が上がるハフハフしてしまう仕草をも思う。あたたかく楽しい食卓の、素朴なイメージが喚起される。その店名が好きで、体が温まったときなどに「あたか飯店やなー」と言っていたら一緒に住むパートナーも「あたか飯店」と言うようになって我が家ではお馴染みの店名だ。ちなみに入ったことはないのでいつか行ってみたい。

 

 

帰宅するとゲームを続けていたパートナーが闇の魔法を習得していた。わたしは日記の続きを書いた。夕飯をどうするか話しあっていたのだが、一緒に行きたい中華料理のお店が二条にあるので、電話で席が空いているか電話をする。満席とのことで、ここはまた次の機会にして、あたか飯店にも行かず、餃子の王将へ。

 

しかし、連休。どこのお店も混んでいる。王将も例に漏れず混んでおり、店頭の予約表に名前を書いてふたりで順番を待つ。だいぶ待ちそうなので、王将の周辺を散歩する。「家族で行けるご飯屋さんは今日は無理だねー」「居酒屋もおおいねー」と言い合って、じゃあどこもいっぱいだとわかりきったことを言い合う。それでも会話をしていると時間は少しだけ早く過ぎて、ごきげんなまま待ち時間をやり過ごせる。

 

2階に通されると、そこにはおよそ10卓のテーブルを2人で回すベテランなのだろう女性2人の店員さんがお客を捌いており、驚嘆の声を上げながら餃子を食べる。いつも同じメニューを食べているなと話して、頼んだことのなかった八宝菜を注文。王将はジャストサイズという少なめを安く注文できるのでこういったちょっとした冒険もしやすい。そして八宝菜がおいしい。新しい定番の予感です。パートナーは「黒胡麻タンエン」というデザートを注文していた。黒胡麻あん入りの白玉を、ほんのり甘い烏龍茶のシロップに浮かべた温かい甘味でこれもよかった。以前、上海を紹介する情報番組のコーナーで、現地の定番として紹介していたのを見たと教えてもらった。

 

 

お腹も満足して、夜はバッテリーの回収。お会計前に王将でマップを開くと、近くで1個回収の依頼を見つけた。パートナーも「これは近い!」と唸る距離だったので食後の運動に自転車を走らせた。回収を終えると、またもやさらに近く、先ほどの王将の徒歩1分の距離で4個もの回収依頼が出ていた(回収依頼は基本1〜2個の少数依頼が基本である)!悔しいので短い帰路で何度もマップを見てしまう。

 

悔しいので家に帰ってからもテレビを見ながらもマップを確認してしまう。すると近くで4個の回収依頼を発見!即予約、即回収!悔しさも楽しさのスパイスになる。みんなでバッテリーを取り合って、みんなで遊んでいる感も勝手に感じている。一緒に競い合おうな。明日補充する分のバッテリーを確保して満足感とともに帰宅した。パートナーには遊びも運転もあまり飛ばし過ぎないように注意される。「無理はしない」としかと胸に刻む。

 

お風呂から上がって『カラマーゾフの兄弟』を読む。おおお、面白さが上がっている…。イワンがいい感じにおかしくなってきている。もう少し読みたかったが、ひさしぶりの運動で疲れもあり、自転車に乗って痛くなったお尻をさすりながら0時過ぎに就寝。